ベイスターズを感じる

ベイスターズについて感じたままを書いています。

田中俊太獲得の意味合いについて

今回は、梶谷選手の人的補償として、巨人から横浜に移籍した田中俊太選手について書きたいと思います。

なぜベイスターズが田中俊太選手を人的補償として選んだのか、その意味合いについて考察していきたいと思います。

 

まずは、田中俊太選手がどんな選手なのかを考えていきたいと思います。

田中俊太選手は、巨人ではセカンド(113試合)、サード(37試合)、ファースト(14試合)、ショート(2試合)、外野(4試合)を守りました。(カッコ内は巨人時代の3年間の数字)

守備位置の内訳を見てみると、田中俊太選手は主にセカンドを守る選手であることが分かります。

 

サードやファーストは、守れるにしてもバックアップ程度は大丈夫なのかなと思いますが、

ショートや外野は本当の緊急時に守ったか、もしくは出場機会を求めて止む無く守った程度のものなのかなと思います。

このショートを守れないということは、田中俊太選手の1つ特徴なのかなと思います。

田中俊太選手がショートを守らなかったのは、巨人には坂本選手がいるからなのではないかと思う人もいると思いますが、

田中俊太選手は、アマチュア時代からセカンド一本でしたので、プロに入ってからショートを守ることはなかったということでしょうし、

少なくとも来年横浜で急にショートを守るということはないかなと思います。

 

次に、なぜベイスターズが田中俊太選手を人的補償で選んだのか、考えていきたいと思います。

まずは今年のベイスターズの内野陣の陣容を見ていきたいと思います。

主な一塁スタメンは、ロペス(75試合)、ソト(38試合)で、

主な二塁スタメンは、ソト(58試合)、柴田(34試合)、大和(12試合)、中井(10試合)でした。

主な三塁スタメンは、宮崎(111試合)で、

主なショートスタメンは、倉本(49試合)、大和(45試合)、柴田(25試合)でした。

 

これは今年のデータですが、この陣容から大きく変わる点と言えば、ロペス選手がいなくなることです。

ロペス選手がいなくなることで、来年はソト選手のファースト固定が現実味を帯びてきます。

そうなると、セカンドの守備位置が完全に日本人選手で担われることになります。

ソト選手が今年セカンドのスタメンとして出た58試合を、誰かが担う必要があります。

ロペス選手の解雇によって玉突き的にセカンドの守備位置が空くのです。

 

そこで必要とされたのが、田中俊太選手です。

田中俊太選手は、ロペス選手の解雇で空いたセカンドを本職としています。

ベイスターズの球団としては、梶谷選手が抜ける外野よりも、ロペス選手が抜ける内野の方が深刻という考えを持っているのではないかと考えられます。

 

ファンの中にはセカンドには柴田選手や大和選手がいるので、田中俊太選手を獲得しなくても良かったのではないかと考える人もいると思います。

たしかに田中俊太選手を獲得しなくても、セカンドにはソト選手に代わる選手がいることは事実だと思います。

しかし問題は、セカンドの他にショートも日本人選手で担う必要があるということです。

ショートは、柴田選手と大和選手の他に倉本選手もいますが、

もし田中俊太選手を獲得しなかった場合、シーズンを通して基本的に柴田、大和、倉本の3人で二遊間を運用していくことになります。

もしこの3人のうち誰かが不調もしくは怪我をした場合、残った2人で二遊間を回していかねばならず、選手運用が苦しくなってしまいます。

 

このことを考えると田中俊太選手の獲得は、かなり的を得たものなのかなと思います。

二遊間の基本陣容の柴田、大和、倉本に田中俊太選手が加わることによって、このうち1人が不調や怪我で抜けても、起用の幅を保持し続けることができます。

スランプや怪我といった不確定要素を考えた補強であると考えられると思います。

 

二遊間でいうと、今年ファーム中心だった伊藤裕季也選手や森選手がいると考える人もいると思います。

しかしこの2人は2軍でも、伊藤裕季也選手はOPS.700台、森選手はOPS.500台と、2軍で無双しているとは言えないので、

1軍で活躍するかどうか難しいところだと思います。

田中俊太選手の獲得は、ファームで育成中の若手内野手の現状を踏まえてのものであるとも言えると思います。

 

ファームの現状という点では、外野手の充実度はかなりのものがあると思います。

OPS1.00台の選手が楠本選手、OPS.900台の選手が細川選手、蛯名選手と、2軍で無双している選手が3人もいます。

梶谷選手の流出は、彼らの出場機会が増えるという点では良いことなのかもしれません。

このように考えると、外野手より内野手の方が必要性が高かったということが言えると思います。

 

 

今回の話は以上です。

次回は具体的には未定ですが、ベイスターズの投手について何か書いていこうかと構想していますので、どうぞお楽しみに。

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