シーズン終盤にかけて疲弊する先発をどうするか(投球数から見るベイスターズ・ラスト)
今回は、先発と中継ぎの投球数を合わせて考察していく。
1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 | |
先発投球数 | 2,759 | 2,668 | 2,528 | 2,473 | 10,428 |
中継ぎ投球数 | 1,553 | 1,706 | 1,873 | 2,096 | 7,228 |
中継ぎ登板数 | 89 | 112 | 107 | 120 | 428 |
上のグラフは、昨シーズンのベイスターズの先発と中継ぎの投球数を集計したものである。(注)←下に注があります
また、30試合ごとに投球数を集計してその変化を分かるようにしている。
全体的な傾向としては、シーズン終盤にいくにしたがって先発の投球数は減っていき、中継ぎの投球数は増えていることが分かる。
このことを考えると、シーズン終盤にかけての先発の疲弊が大きな問題と言えるのではないだろうか。
シーズン終盤にかけて、身体的な疲労や技術的な問題からファームに落ちてしまう先発が多くなっていったり、ファームに落ちず登板しても早い回で降板してしまうケースが多くなってしまっていると感じる。
先発とは対照的に中継ぎは、シーズン終盤にかけて投球数が増えているが、代表的な離脱者と言えば技術的な面で足りなかった山崎康晃選手くらいで、投球数が増えている割には疲弊は上手く抑えられていると思う。
リーグ平均で投球数が少ない先発は疲弊が抑えられず、リーグ平均で投球数が多い中継ぎは疲弊を抑えることができている現状。(過去記事参照)
この問題は、ベイスターズの中でかなり不思議な謎なのかなと思う。
ドラフト戦略のせいなのか、身体のケアを上手くやっているかやっていないかの差のせいなのか、ラミレス前監督の指導(先発に初回から飛ばさせる)のせいなのか…
この問題を三浦監督が解決できたらすごいと思うし、監督が行使できる権限の中でできるだけこの現状を改善させる方向に持っていければ良いなと思う。
今回は以上です。
次回は野手について書いていきたいと思います。
(注)今回の中継ぎ投球数は前回の数字とは異なり、オープナーとして先発した中継ぎ投手の投球数は含めていないです。