ベイスターズを感じる

ベイスターズについて感じたままを書いています。

長年ベイスターズを苦しめた四球攻めについて

今回は、ベイスターズの打線について書きたいと思います。

テーマは「四球攻め」です。

 

まずは四球攻めとはどういうものなのかをこれまでのベイスターズを含めて説明したいと思います。

四球攻めとは、好打者に対してボール球中心の配球をし、あわよくばアウトを狙うフォアボール前提の攻めのことを言います。

なぜフォアボール前提の攻めができるかというと、後ろの打者の打撃が弱すぎるからです。後ろの打者の打撃が弱いと、今打席に立っている好打者を最悪歩かせても後ろの打者を打ち取れれば0点でその回を終えることができるからです。

主に下位打線に繋がる4番,5番打者に使われる作戦なのですが、ベイスターズはこの四球攻めに長らく苦しみました。

ベイスターズは下位打線が弱く、4,5番はフォアボールで逃げられ、下位打線で凡退し得点が取れない状態が長く続きました。

この四球攻めの怖いところは、下位打線の貧弱性が解消されない限りシーズンを通して長く続けられるところです。

ベイスターズはHRでしか得点が取れないとよく言われますが、その原因としてこの四球攻めが少なからず影響していると思います。

 

また四球攻めの影響としては、得点が取れないことだけではありません。

それは、四球攻めによって四球攻めを受けている4番、5番打者の打撃が徐々に狂ってしまうことです。

例えば2019年シーズンでベイスターズの4番打者の合計の四球は81にも上りましたが、1シーズンを通して81打席も勝負されなかったと考えると、打撃が狂ってもおかしくはないと思います。

四球攻めによる打撃の狂いは特にフリースインガーの選手に起こります。フリースインガーの選手の場合ボール球を追っかけて三振することが多くなり、成績の悪化や打撃の狂いが起こってしまいます。

ラミレス監督の下でフリースインガーと目される選手(ロペス選手やソト選手)が4番、5番に起用されず、2番、3番で起用されることが多かったのも、そのためだと考えられます。

それとは逆に4番、5番にはフリースインガーではなく、選球眼やコンタクト率が高い筒香選手や宮崎選手を多く起用しました。

シーズンを通して四球攻めにさらされた上で、高い打撃成績を残した筒香選手や宮崎選手はすごかったと思います。

 

今回は以上です。

いかがだったでしょうか、ベイスターズが長年苦しんだ四球攻めについて理解できたと思います。

次回はそんな四球攻めの脅威が去年消滅したということを書きたいと思います。

お楽しみに。