ベイスターズを感じる

ベイスターズについて感じたままを書いています。

四球攻め消滅? 成長を感じる去年のベイスターズ打線

今回は前回の続きで、四球攻めについて書きたいと思います。
長い期間、四球攻めに苦しんだベイスターズですが、その四球攻めが去年見られなくなったなということを今回書いていきたいと思います。

 

まずは4番、5番打者の四球の変遷を見ていきたいと思います。

 4番(2020):48四球 5番(2020):15四球

 4番(2019):81四球 5番(2019):46四球

 4番(2018):59四球 5番(2018):37四球

グラフにすると

f:id:numberofpitches:20210224223818p:plain

 です。

2020年シーズンが120試合だったことを踏まえても、2020年の四球数はかなり少ないことが分かります。中でも5番は前年の3分の1の四球数と、かなりの減少となりました。

 

去年、5番打者として最も先発した選手は宮崎選手(67試合)、2番目に多く先発した選手はロペス選手(36試合)でした。

フリースインガーのロペス選手が5番打者としてそこそこ出た影響で、この四球数の減少になった可能性も否定できませんが、最も先発した宮崎選手のスイング率が46.6%(2018)→45.7%(2019)→45.2%(2020)と例年通りなので、別の原因の方が可能性として大きいと思います。

その別の原因とは、下位打線の充実したことにより、相手から四球攻めがされなくなったことが挙げられます。

 

そこで去年、下位打線で多く出場した選手の成績を見ていきたいと思います。

去年は8番投手を行った試合が多かったので、6番、7番として多く出た選手の成績を見ていきたいと思います。

去年主に6,7番で出場した選手は、6番の場合宮崎選手(28試合)、倉本選手(18試合)、ロペス選手(16試合)、柴田選手(16試合)、ソト選手(15試合)、7番の場合戸柱選手(25試合)、大和選手(20試合)、柴田選手(19試合)、倉本選手(17試合)でした。

以上に示した選手の打撃成績をまとめたものが以下です。

  打率 本塁打 打点 OPS
宮﨑 .301 14 53 .805
倉本 .276 1 17 .645
ロペス .246 12 42 .665
柴田 .266 2 20 .708
ソト .252 25 78 .793
戸柱 .212 5 23 .552
大和 .281 4 23 .729

この数字を見てみると、戸柱選手を除いて下位打線としては十分以上の打撃成績だと思います。

この面々が下位打線に控えていると、4番、5番に安易に四球は出せず、相手は四球攻めができなくなってしまったのかなと思います。

 

2,3年前を考えると見違えるほど下位打線の厚みが増していて、ベイスターズの打撃がかなり成長しているなと感じます。

ベイスターズの去年のチーム打率.266とチーム本塁打数135はリーグ1位の成績となりました。

この数字には少なからず上記に挙げた下位打線を務める選手の成績が良かった影響があると思います。

しかし、チーム得点数の516はリーグ3位と、打率と本塁打を考えるとかなり少なかったです。

 

そこで次回は、この低い得点数の解消にこそスモールベースボールが必要であるということを書きたいと思います。

四球攻めが解消された影響でスモールベースボールが可能になってくるというようなことを書きたいと思います。

 

今回は以上です。