先発は濱口、中継ぎは石田に酷使の兆し【投球数から見るベイスターズ】 ※スマホ非推奨
今回から投球数をについて少し書いていきたいと思います。
なぜ投球数かと言うと、登板数や投球イニング数以外に酷使度を測る指標として面白いと思うからです。
今回から30試合ごとに投球数を集計したいと思います。
なぜ30試合かと言うと、去年との比較がしたいからで、30試合ごとに出た数字に×4をするだけで去年の数字との比較が簡単にできます。
4月29日の今日、横浜DeNAベイスターズが30試合に到達したということで、ベイスターズの投球数を見ていきたいと思います。
以下がその数字です。
<先発>※1
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 合計 | 平均 | |
濱口 | 79 | 98 | 95 | 106 | 122 | 105 | 605 | 100.8 |
大貫 | 118 | 109 | 92 | 96 | 68 | 483 | 96.6 | |
阪口 | 112 | 96 | 87 | 86 | 381 | 95.3 | ||
京山 | 104 | 108 | 99 | 311 | 103.7 | |||
入江 | 85 | 85 | 87 | 47 | 304 | 76.0 | ||
上茶 | 52 | 98 | 98 | 40 | 288 | 72.0 | ||
坂本 | 88 | 98 | 186 | 93.0 | ||||
平良 | 59 | 80 | 139 | 69.5 |
<中継ぎ>※2
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 合計 | |
石田 | 10 | 23 | 26 | 19 | 17 | 16 | 22 | 18 | 15 | 14 | 15 | 22 | 25 | 29 | 271 | |
山﨑 | 17 | 16 | 7 | 16 | 25 | 15 | 9 | 9 | 17 | 9 | 13 | 9 | 8 | 25 | 19 | 214 |
平田 | 5 | 10 | 8 | 11 | 16 | 14 | 15 | 20 | 12 | 16 | 29 | 13 | 4 | 173 | ||
伊勢 | 34 | 18 | 39 | 7 | 3 | 11 | 19 | 15 | 23 | 169 | ||||||
砂田 | 16 | 9 | 11 | 15 | 16 | 5 | 7 | 15 | 13 | 13 | 13 | 12 | 13 | 158 | ||
国吉 | 22 | 36 | 25 | 37 | 34 | 154 | ||||||||||
櫻井 | 17 | 18 | 30 | 25 | 60 | 150 | ||||||||||
三嶋 | 3 | 14 | 9 | 17 | 13 | 14 | 16 | 15 | 8 | 18 | 17 | 144 | ||||
三上 | 16 | 23 | 29 | 13 | 25 | 30 | 4 | 140 | ||||||||
風張 | 29 | 19 | 38 | 86 | ||||||||||||
エス | 11 | 14 | 21 | 19 | 12 | 77 | ||||||||||
池谷 | 9 | 12 | 18 | 11 | 22 | 72 | ||||||||||
笠井 | 40 | 40 | ||||||||||||||
中川 | 28 | 28 | ||||||||||||||
シャ | 10 | 16 | 26 |
上の表は、登板ごとの投球数と、その投球数の合計を表したもので、先発に関しては平均も集計してみました。
この表を見てみて感じたことは、先発だと濱口、中継ぎだと石田に酷使の兆しがあるのではないかということです。
そう感じる理由は、去年との比較から。
まずは石田選手について。
1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 | |
パットン | 253 | 172 | 243 | 301 | 969 |
エスコバー | 220 | 239 | 247 | 153 | 859 |
国吉 | 234 | 218 | 215 | 103 | 770 |
平田 | 106 | 201 | 184 | 266 | 757 |
石田 | 124 | 222 | 197 | 173 | 716 |
山﨑 | 186 | 255 | 225 | 39 | 705 |
三嶋 | 216 | 150 | 150 | 184 | 700 |
伊勢 | 88 | 41 | 186 | 300 | 615 |
武藤 | 59 | 153 | 185 | 207 | 604 |
砂田 | 0 | 0 | 13 | 266 | 279 |
上の表は去年の数字をまとめたものですが、石田選手がこの30試合で記録した271球という数字は去年と比べてもかなり多い方であることが分かります。
271に4をかけると1084。
石田選手は、去年のパットン選手の年間投球数を凌ぐペースで投げているのです。
なぜ、ここまで石田選手の投球数が多くなってしまっているのか。
石田選手は登板数自体はそこまで突出しているわけではなく、イニング数も12.2回と登板数より少ない数字となっているので、
1アウトを取るまでにかなりの投球数を要してしまっていて、石田選手自体、打者に対してかなり窮屈な勝負を強いられているのかなと思います。
このままだと酷使になりかねないので、登板数を減らすか、石田選手の能力が改善するのを待つかという感じになるのかなと思います。
次に濱口選手について。
1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 | |
大貫 | 288 | 390 | 435 | 559 | 1672 |
井納 | 287 | 442 | 330 | 443 | 1502 |
濱口 | 551 | 448 | 349 | 85 | 1433 |
平良 | 519 | 401 | 0 | 433 | 1353 |
上茶谷 | 91 | 230 | 489 | 152 | 962 |
今永 | 500 | 400 | 0 | 0 | 900 |
上の表は去年の数字をまとめたものですが、500球以上に赤字を付けています。
なぜ赤字を付けているかというと、500球を投げるのを境に故障や投球数の減少が見られるからです。
シーズン終盤の大貫選手の例を除いて、今永選手と平良選手の例では故障、濱口選手の例では投球数の減少が見られます。
去年の実績を踏まえると500球を超えるのは、故障や身体機能の低下を引き起こす危険ありかなと思います。
そして今回の30試合で濱口選手が記録して数字は605球。
中5日を1回挟んだことで、登板回数が巡り的にたまたま投球数が多くなってしまった側面もありますが、
今日の先発が無くても500球は投げている計算となるので、酷使気味なのは少しあるのかなと思います。
今年は監督が三浦監督なので、同じ先発として疲労が溜まった時の対処法など指導を受けることもできるでしょうし、何とか怪我や身体機能の低下をすることなく乗り越えて欲しいと思います。
いかがだったでしょうか。
まだ30試合に到達していないチームが多いのですが、全セリーグ6球団が30試合を到達した時には、他球団との比較もしてみようかなと思います。
今回は以上です。
※1 上茶→上茶谷
シャ→シャッケルフォード