ゾーンで勝負する伊藤光と若月の配球は表裏一体
今日の試合、BS-NHKで試合を見ていたのですが、解説の藤川球児さんの解説に納得することが多かったです。
藤川さんの解説で特に気になったことは、配球。
オリックスの若月選手の配球についてかなり指摘していて、面白いなと感じました。
若月選手の配球で特徴的だったのは、ストライクゾーンで勝負すること。
先発の山岡選手が投げていた際、ボール先行になると簡単にストライクを取りにいき、そこを痛打されていました。
藤川さんが指摘していた通り、
若月選手のリードは、高さやコース関係なく、とりあえずストライクゾーンで勝負するという形で、
甘い高さ、コースに入ってきた球をしっかりとベイスターズの各打者が捉えることができていました。
この若月選手のリードが如実に表れているのが、今日の山岡選手の成績。
4回で65球というのは、5失点をしたことを考えるとかなり少なく、若月選手のリードが表れているところだと思います。
一方、伊藤光選手の配球もストライクゾーン中心の配球。
ピープルズの4回までの投球数は55球。
無失点ということを考えると妥当な投球数にも思えますが、
ベイスターズの今シーズンのこれまでを考えると少ない投球数でまとめることができた数少ない例なのかなと思います。
ピープルズ選手の投球を見てみると、どんどんストライクを取りにいき、ストライクを取れば取るほど相手が苦しいバッティングになっているなと感じました。
ストライク先行でいくことで打者のバッティングを窮屈なものにすることが、ストライクゾーンで勝負する配球の長所だと思うのですが、
今日の伊藤光選手はそれができていたのかなと思います。
後半、ピープルズ選手との配球が打者の空振りを誘うようなボールゾーンも駆使したものになり始めて、上手く打者を翻弄していましたが、
基本はストライクゾーン中心の配球だったと思います。
これらのことを考えると、伊藤光選手のリードが若月選手のリードを勝っているのかなとも思えるのですが、
ただ伊藤光選手も今日の若月選手のような状況に陥ってもおかしくはなかったと思います。
ストライクゾーンで勝負するリードの性だと思うのですが、ストライクゾーンで勝負すると打者は高い確率で当ててくるので、打者のスイングに負けない投手側の球威が必要になると思います。
またこのリードの場合、投手側が狙い通りストライクを投げることができることも必要になってくると思います。
投手側の球威とある程度のコントロールがあるかに左右されがちな配球だと思います。
今日に関して当てはめると、ピープルズ選手は球威とストライクを狙って取れる程度のコントロールがあったし、山岡選手は今日は必要なレベルの球威やコントロールがなかったというだけなのかなと思います。
今日の結果は、伊藤光選手と若月選手のどちらが良いリードかではなく、かなり投手側の能力に依存した結果だったのかなと思います。
伊藤光選手のリードも若月選手のリードも、投手の能力に依存したリードという面では同じ。
伊藤光と若月のリードは表裏一体。
今日は伊藤光選手のリードが良く見えても明日はどうなるか分からない。
このような感じなのかなと思います。
今回は以上です。