濱口の球速低下の謎【投球数から見るベイスターズ】
今回も投球数の分析を行いたいと思うのですが、
昨日の試合で濱口選手が炎上したことに対して、以下のような記事が出たので、それを主題にしたいと思います。
記事の中では、
普段苦手としている立ち上がりの1回は、2死から小園に遊撃内野安打こそ許したが、無失点で切り抜けた。速球も最速145キロを計測していた。ところが、1点リードの2回に入るとスピードがガクンと落ち、ストレートはほとんどが130キロ台。相手先発投手の玉村に同点適時打を食らうほどだった。
と書かれています。
私が注目した点は球速が低下したことです。
球速の低下は、ほぼ身体機能の低下と同じ意味をなしていると思うのですが、
そこに投球数との関連があるのではないかと思います。
それでは、濱口選手の投球数を見てみましょう。
1~30試合 | 31~60試合 | 合計 | |
濱口 | 605 | 532 | 1137 |
大貫 | 483 | 297 | 780 |
ピープルズ | 0 | 491 | 491 |
阪口 | 381 | 50 | 431 |
京山 | 311 | 73 | 384 |
坂本 | 186 | 172 | 358 |
ロメロ | 0 | 321 | 321 |
入江 | 304 | 0 | 304 |
今永 | 0 | 292 | 292 |
上茶谷 | 288 | 0 | 288 |
中川 | 0 | 229 | 229 |
平良 | 139 | 0 | 139 |
この表は、1~30試合と31~60試合の先発の投球数を分けて集計したものですが、
見てみると、濱口投手の投球数がずば抜けて多いことが分かります。
開幕からローテを濱口選手が唯一守っているから多くなっているということも言えるのですが、
30試合で500球を超える投球数というのは、去年の例を考えると危険な数字なのかなと思います。
1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 | |
大貫 | 288 | 390 | 435 | 559 | 1672 |
井納 | 287 | 442 | 330 | 443 | 1502 |
濱口 | 551 | 448 | 349 | 85 | 1433 |
平良 | 519 | 401 | 0 | 433 | 1353 |
上茶谷 | 91 | 230 | 489 | 152 | 962 |
今永 | 500 | 400 | 0 | 0 | 900 |
これは去年の先発の投球数を30試合ごとに集計したものですが、
30試合で500球以上投げた後、平良、今永は故障し、濱口は投球数の減少が起こってしまいました。
30試合で500球以上を投げると、故障や身体機能の低下が起こっていたのです。
今年、濱口投手は、30試合で605球、532球を投げているので、いつ故障や身体機能の低下があってもおかしくないと思っていました。
そして昨日の試合、球速の低下がついに始まってしまいました。
これから故障離脱があるかは分からないですが、もし故障がなくとも球速低下で成績が悪化することは予想できる状態だと思います。
国吉選手の放出で更なる先発陣の奮起が期待されるところですが、
先発に投げさせすぎても弊害はあるのかなと思います。
昨日、今日で平田選手、京山選手が3イニングを投げ、第二先発的な起用がありましたが、
先発を大事に扱わなければ、故障や身体機能の低下が起こるという心配から、第二先発の戦法もまだまだ必要なのかなと思いました。
今回は以上です。