少し遅めのDeNAドラフト感想記
今回はドラフトについて書きたいと思います。
方針としては、まずはDeNAの補強ポイントを確認して、実際その補強ポイントを埋めることができたのかということを見ていきたいと思います。
1.横浜DeNAベイスターズの補強ポイント
まずは補強ポイントについて、まずは現状確認から行いたいと思います。
現状について一軍と二軍とで異なっていると思っていて、それぞれ見ていきたいと思いますが、
まずは一軍から。
上の表は、ポジション別の攻撃力を示したもの(ドラフト直前の数値)ですが、捕手と遊撃手で大きなマイナスが出ており、捕手と遊撃手はウィークポイントと言えるでしょう。
また投手面では、後半戦、三嶋・山崎両投手の乱調が相次ぎ、中継ぎ陣不安定だった一方、
先発は今永、大貫、ロメロ、京山を柱にかなり安定してきていたと思います。
よって投手面では、中継ぎ・抑えがウィークポイントと言えるでしょう。
以上から、一軍のウィークポイントは、
①捕手
②遊撃手
③中継ぎ・抑え
となります。
これに二軍の状況を組み合わせると、どのような選手をドラフトで指名することが必要だったのか見えてくると思います。
二軍の状況はおおむねこのようだったと思います。
先発→飽和気味、1軍昇格の順番待ち状態
中継ぎ→手薄、降格したばかりの選手をすぐ昇格させざるを得ない状況
捕手→飽和気味、嶺井・高城・益子・東妻の4選手常時いる状態・・・
内野手→適正(?)、森・知野を一軍に輩出、倉本・田中俊太も控える
外野手→手薄、一時は捕手を外野に回すことも・・・
このように考えると、二軍の要請としては中継ぎと外野手ということになると思います。
また二軍を見てみると、捕手や遊撃手に関しては、現在育成待ちな感もあり、ドラフトで即戦力補強の必要あるの?という状況かもしれません。
これを加味すると、
①捕手→育成待ち(そもそも捕手はドラフトの即戦力としてなりづらい)
②遊撃手→育成待ち
③中継ぎ→補強必須
となり、そこにファーム外野手補強が加わり、
今年のドラフトでは、即戦力の中継ぎ・抑えとファーム育成用の外野手の補強がマストだったと言えると思います。
2.実際にドラフトを見てみましょう
実際にドラフトを見てみましょう。
1位 小園健太・投手(市立和歌山高)
2位 徳山壮真・投手(早稲田大)
4位 三浦銀二・投手(法政大)
5位 深沢鳳介・投手(専大松戸高)
6位 梶原昂希・外野手(神奈川大)
育成 1位 村川凪・外野手(徳島インディゴソックス)
2位 東出直也・捕手(小松大谷高)
3位 大橋武尊・外野手(茨城アストロプラネッツ)
補強ポイントの観点から見ると、注目すべきは赤字で示した5選手だと思います。
3.即戦力の先発を2選手獲得?
DeNAは、2位徳山、4位三浦と即戦力投手を指名します。
両選手とも大学では先発ということで、
ドラフト翌日には徳山7回無失点、三浦9回無失点の投げ合いを見せるなど先発としてのポテンシャルの高さを伺わせます。
また徳山選手に関しては、
あの元プロ野球選手も絶賛しているので、良いのかなと・・・
しかし、DeNAの補強ポイントは中継ぎ。
そことどう折り合いをつけていくのか、個人的には徳山・三浦両投手を1年目から中継ぎとして起用する線があるのかなと思っています。
今年の広島の栗林、森浦、大道のように、即戦力の中継ぎとして活躍することができれば、これほど心強いことはないと思います。
DeNAでは、伊勢が大学時代先発でしたし、可能性としてはなくはないと思います。
あとは既存の先発から誰か中継ぎに回すという選択肢もありますが、どのようにチーム編成をしていくのか見物です。
3.ファーム育成用の外野手をしっかり獲得
またDeNAは、6位梶原、育成1位村川、育成3位大橋と外野手を獲得します。
梶原選手はパワー系、村川・大橋両選手は俊足系のいずれも将来楽しみな選手だと思います。
DeNAは、しっかりと外野手を補強しました。
4.おわりに
このように、DeNAはドラフトのマストであった中継ぎ・抑えと外野手の補強を完遂しました。
その上で、超高校級の小園選手の獲得や3位で内野手の粟飯原選手の獲得など、しっかりと将来に向けての投資も行っています。
素晴らしいドラフトだったと思います。
来年以降に期待が持てるでしょう。
以上です。