投球数から見るベイスターズ 90~120試合 分析編(スマホ非推奨)
前回のつづきで、
91試合~120試合の投球数を分析していきたいと思います。
1.先発・中継ぎともに投球数が減少傾向
91~120試合の間では、61~90試合に比べて先発・中継ぎともに投球数が減少しました。
この投稿より、
31~60試合 | 61~90試合 | 差 | |
先発 | 2457 | 2733 | +276 |
中継ぎ | 2181 | 1717 | -464 |
31~60試合から61~90試合になるにあたって、先発の投球数が増え、中継ぎの投球数が減ったことを示しましたが、
61~90試合 | 91~120試合 | 差 | |
先発 | 2733 | 2717 | -16 |
中継ぎ | 1717 | 1605 | -112 |
61~90試合から91~120試合になるにあたっては、61~90試合の傾向はそのままに、先発・中継ぎともに投球数が減少しました。
これは、選手の頑張りも原因の一つだと思いますが、三浦監督の投手起用が上手くなってきているとも言えると思います。
来シーズンに向けて弾みになるでしょう。
2.2020年との比較・先発編
現在、2021年の120試合までの数字を集計しましたが、
2020年シーズンが120試合までだったことを考えると、ここまでの数字だけで2020年の数字と単純に比較ができる状況といえると思います。
そこで、2021年の120試合経過時点の数字を2020年の数字と比較していきたいと思います。
まずは先発の比較から。
2020 | 1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 |
大貫 | 288 | 390 | 435 | 559 | 1672 |
井納 | 287 | 442 | 330 | 443 | 1502 |
濱口 | 551 | 448 | 349 | 85 | 1433 |
平良 | 519 | 401 | 0 | 433 | 1353 |
上茶谷 | 91 | 230 | 489 | 152 | 962 |
今永 | 500 | 400 | 0 | 0 | 900 |
2021 | 1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 |
濱口 | 605 | 532 | 397 | 145 | 1679 |
大貫 | 483 | 297 | 404 | 456 | 1640 |
今永 | 0 | 292 | 607 | 536 | 1435 |
坂本 | 186 | 172 | 513 | 301 | 1172 |
京山 | 311 | 73 | 84 | 555 | 1023 |
ロメロ | 0 | 321 | 75 | 478 | 874 |
上の表が2020年、下の表が2021年のもので、それぞれ投球数が多かった6選手を挙げました。
見てみると、選手の名前が違うだけでそれほど大きな変化はなかったのかなと思います。
ただ、30試合のうち500球以上投げた例が、2020年では4例だったのに対して、2021年では6例に増えていて、
先発に投球数を投げさせる傾向が今年の方が強いのかなと思いました。
3.2020年との比較・中継ぎ編
次は中継ぎの比較です。
2020 | 1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 |
パットン | 253 | 172 | 243 | 301 | 969 |
エスコバー | 220 | 239 | 247 | 153 | 859 |
国吉 | 234 | 218 | 215 | 103 | 770 |
平田 | 106 | 201 | 184 | 266 | 757 |
石田 | 124 | 222 | 197 | 173 | 716 |
山﨑 | 186 | 255 | 225 | 39 | 705 |
三嶋 | 216 | 150 | 150 | 184 | 700 |
伊勢 | 88 | 41 | 186 | 300 | 615 |
武藤 | 59 | 153 | 185 | 207 | 604 |
砂田 | 0 | 0 | 13 | 266 | 279 |
三上 | 0 | 55 | 93 | 66 | 214 |
2021 | 1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 |
山﨑 | 214 | 221 | 200 | 220 | 855 |
三嶋 | 144 | 220 | 197 | 201 | 762 |
エスコバー | 77 | 237 | 254 | 176 | 744 |
平田 | 173 | 247 | 122 | 104 | 646 |
石田 | 271 | 272 | 78 | 0 | 621 |
砂田 | 158 | 179 | 149 | 119 | 605 |
櫻井 | 150 | 0 | 203 | 240 | 593 |
シャッケルフォード | 26 | 83 | 211 | 223 | 543 |
国吉 | 154 | 334 | 42 | 0 | 530 |
三上 | 140 | 225 | 135 | 0 | 500 |
伊勢 | 169 | 78 | 59 | 150 | 456 |
上の表が2020年、下の表が2021年のもので、それぞれ投球数が多かった11選手を挙げました。
2021年シーズン、中継ぎで投球数が多かったのは、山崎康晃の855球で、去年のエスコバー並みに酷使された計算になります。
来年、山崎康晃がベイスターズにいるのかまだはっきりしていませんが、残留したとしても、今年の起用が来年に影響する可能性は大きいのかなと思います。
また、120試合経過時点で700球以上投げた中継ぎが、2020年では7選手もいたのに対して、2021年では3選手に減少していて、
中継ぎの酷使は全体的には去年との比較で抑えられていたのかなと思いました。
4.2020年との比較・総合編
最後に全体的な数値の比較をしていきたいと思います。
1~30試合 | 31~60試合 | 61~90試合 | 91~120試合 | 合計 | |
先発(2020) | 2759 | 2668 | 2528 | 2473 | 10428 |
先発(2021) | 2697 | 2457 | 2733 | 2717 | 10604 |
中継ぎ(2020) | 1553 | 1792 | 1978 | 2236 | 7559 |
中継ぎ(2021) | 1902 | 2181 | 1717 | 1605 | 7405 |
上の表は、先発投球数と中継ぎ投球数を2020年と2021年に分けて表したものです。
これをグラフにすると、
上のグラフを見ると、2020年シーズンは、シーズンが進むにつれて先発投球数が減少し、中継ぎ投球数が増加する一方だったのに対して、
2021年シーズンは、31~60試合を境に、先発投球数は増加し、中継ぎ投球数は減少していきました。
これは、ラミレスと三浦番長の采配の違いと捉えるか、
または2021年シーズンがシーズン終盤になるにつれて先発が揃ってくるという、ベイスターズとしては珍しい現象が起きたからこそ現れたことなのか。
いずれにせよ、2020年とは違った数字が表れた2021年でした。
今回は以上です。
次回はドラフトに関して書きたいと思います!