第二先発の失敗例 6月4日対ロッテ第1戦
今回は、前回に続いて第二先発について書きたいと思います。
前回のおさらいをすると、石田、国吉の両投手が第二先発として相手の勢いを止め、先発が崩れた試合でも勝ちを拾えることができている、
そしてこの第二先発が、ベイスターズの投手起用のキーになっているということを書きました。
前回は第二先発の成功例のみ取り上げましたが、昨日の試合で第二先発の失敗例が見られたので、それをまとめたいと思います。
昨日のベイスターズの先発は、京山投手でした。
3回を投げて5失点と、試合を作ることができませんでした。
しかし、打線の奮起で3回終了時点で5対5の同点となり、
そこで第二先発の国吉の投入です。
国吉選手は1イニング目を無失点で抑え、2イニング目へ向かいます。
早めの中継ぎ投入と回マタギで、昨日は国吉選手が第二先発と考えることができると思います。
ただ、この日の国吉選手は2イニング目に捕まり2失点。
相手の勢いを止めることができませんでした。
その後、砂田→石田→平田→三上とつなぎ、
相手の勢いを止めることができなかったベイスターズは、その後も打ち込まれ、11失点をして負けました。
第二先発が相手の勢いを止めることができず、その後に出てくる中継ぎも多くの点を取られてしまう、これは第二先発の失敗例と言えると思います。
しかし一方で、ダメージが少なかった負けとも言えると思います。
昨日登板した勝ちパターンの選手は砂田選手のみで、多くの勝ちパターンの選手を休ませることができました。
第二先発が相手の勢いを止めることができず敗色濃厚になってしまっても、それはそれで勝ちパターンの投手を休ませることができる、
これも第二先発の良い面であると思います。
先発が崩れても、第二先発を投入することで相手の勢いを止めることができれば、勝ちを拾える可能性があり、
また第二先発が相手の勢いを止めることができなくても、勝ちパターンの選手を休ませることができればダメージの少ない負けで終わる。
第二先発は、勝ちを拾えるリターンがあり、負けのダメージを最小限にするというリスクが低い采配とも言えると思います。
しかし、第二先発の投手や、ビハインド担当の投手の疲労が少しネックな采配でもあると思います。
ただ第二先発の投手や、ビハインド担当の投手であれば、勝ちパターンの選手に比べて2軍との入れ替えが選手の能力的に容易であると思うので、
第二先発の投手や、ビハインド担当の投手の2軍の選手との入れ替えを定期的に行っても良いのかなと思います。
2軍には伊勢選手や武藤選手など、去年の主力選手がまだいて、また三浦監督は先発調整していた投手を1軍の中継ぎとして上げる傾向もあると思うので、
上茶谷選手や、昨日先発登板した京山選手なども入れ替えの候補として十分可能性があると思います。
投手起用のキーとなっている第二先発。
この第二先発が最近かなり機能していると思っていて、これからも無理のない範囲で続けていくべきだと思います。
第二先発の投手や、ビハインド担当の投手でも疲労軽減のため2軍との入れ替えを行っていくことができれば、
シーズンを通した作戦として機能していくのかなと思います。
今回は以上です。