桑原への懲罰は個人的には大反対、しかし神里抹消で状況が変わってきたベイスターズのセンター事情
今回は、桑原選手への懲罰について書きたいと思います。
ほぼ1週間前の出来事で、「今さら?」と思う人もいると思いますが、
1週間越しでもどうしても書きたいので書かせて欲しいと思います。
先日の5月26日、センター桑原の3点タイムリーエラーがあり、その懲罰として桑原選手は交代となりました。
その後、センターのスタメンは今日までに神里3試合、関根1試合、桑原2試合。
打率.269 本塁打3 打点12 出.312 長.394 OPS.706 (6/1終了時点)
以上が桑原選手の今年の成績なのですが、
代替選手の神里のOPSが.512、関根のOPSが.561(6/1終了時)ということを考えると、この采配はいかがだったのかと思ってしまいます。
たしかに5月26日の試合は桑原のタイムリーエラーで負けたと言っても過言ではないと思いますが、
それを理由に外してそれから先の試合で1番が機能せず勝てない試合があっては本末転倒だと思います。
例えば、代替選手がもっと打てる選手であれば桑原外しも良いと思いますが、他が打てていない現状を考えると、どれだけ酷いプレーがあったとしても桑原を信じて任せるしかなかったのかなと思います。
三浦監督によるこの懲罰はかなり感情的なもので、どうなんだろう?と思ってしまいます。
そして、より重要なことは桑原のこれからのモチベーションに影響しないかということです。
桑原からすれば、ここまでのシーズンで自分がチームに貢献してきたことは意味がなかったことなの?となって、
モチベーションを大きく落として、さらに成績を落としてもおかしくはなかったと思います。
成績低下でレギュラーが剥奪されたということではないことが味噌だと思います。
桑原懲罰は、桑原を外して負ける試合が増えることと、桑原のモチベーションが下がって桑原自身の成績が落ち込んでしまうという、リスクが高い采配だったと思います。
しかし、今日の神里選手の抹消で状況が一転します。
神里選手は、ルーキーイヤーから3年連続OPS.700以上を記録した好打者で、今年の成績は神里選手のこれまでを考えるとありえない成績でした。
だからこそチームの伸びしろとして1つ神里選手の復調があったと思うのですが、桑原懲罰で思いがけずチャンスが巡ってきた中で故障してしまうというのは、
チームの浮上を考えても、神里選手個人を考えても、非常に苦しい結果になってしまったと思います。
しかし桑原選手にとっては別の話です。
桑原選手にとっては、レギュラーを奪回するチャンスが巡ってきたと言えるでしょう。
今日の試合では、マルチ安打に好守備と、桑原選手のモチベーションの高さを感じるプレーが多く見られました。
桑原のモチベーションは落ちていない。
これからまたセンターが桑原メインとなることを考えると、チームの安定もかなり進むのではないかと思います。
桑原の代替選手の活躍をただ待つような時間はチームにはもうないような気がしていて、
桑原がよほど成績低下しない限り桑原選手にセンターは任せるべきだと思います。
桑原返り咲きによるチームへの良い影響、成績面でもチームが安定するという面でもあると思います。
交流戦に入り、良いチーム状況の中でまたベイスターズがさらにノリに乗っていくことを期待しています。
今回は以上です。
ゾーンで勝負する伊藤光と若月の配球は表裏一体
今日の試合、BS-NHKで試合を見ていたのですが、解説の藤川球児さんの解説に納得することが多かったです。
藤川さんの解説で特に気になったことは、配球。
オリックスの若月選手の配球についてかなり指摘していて、面白いなと感じました。
若月選手の配球で特徴的だったのは、ストライクゾーンで勝負すること。
先発の山岡選手が投げていた際、ボール先行になると簡単にストライクを取りにいき、そこを痛打されていました。
藤川さんが指摘していた通り、
若月選手のリードは、高さやコース関係なく、とりあえずストライクゾーンで勝負するという形で、
甘い高さ、コースに入ってきた球をしっかりとベイスターズの各打者が捉えることができていました。
この若月選手のリードが如実に表れているのが、今日の山岡選手の成績。
4回で65球というのは、5失点をしたことを考えるとかなり少なく、若月選手のリードが表れているところだと思います。
一方、伊藤光選手の配球もストライクゾーン中心の配球。
ピープルズの4回までの投球数は55球。
無失点ということを考えると妥当な投球数にも思えますが、
ベイスターズの今シーズンのこれまでを考えると少ない投球数でまとめることができた数少ない例なのかなと思います。
ピープルズ選手の投球を見てみると、どんどんストライクを取りにいき、ストライクを取れば取るほど相手が苦しいバッティングになっているなと感じました。
ストライク先行でいくことで打者のバッティングを窮屈なものにすることが、ストライクゾーンで勝負する配球の長所だと思うのですが、
今日の伊藤光選手はそれができていたのかなと思います。
後半、ピープルズ選手との配球が打者の空振りを誘うようなボールゾーンも駆使したものになり始めて、上手く打者を翻弄していましたが、
基本はストライクゾーン中心の配球だったと思います。
これらのことを考えると、伊藤光選手のリードが若月選手のリードを勝っているのかなとも思えるのですが、
ただ伊藤光選手も今日の若月選手のような状況に陥ってもおかしくはなかったと思います。
ストライクゾーンで勝負するリードの性だと思うのですが、ストライクゾーンで勝負すると打者は高い確率で当ててくるので、打者のスイングに負けない投手側の球威が必要になると思います。
またこのリードの場合、投手側が狙い通りストライクを投げることができることも必要になってくると思います。
投手側の球威とある程度のコントロールがあるかに左右されがちな配球だと思います。
今日に関して当てはめると、ピープルズ選手は球威とストライクを狙って取れる程度のコントロールがあったし、山岡選手は今日は必要なレベルの球威やコントロールがなかったというだけなのかなと思います。
今日の結果は、伊藤光選手と若月選手のどちらが良いリードかではなく、かなり投手側の能力に依存した結果だったのかなと思います。
伊藤光選手のリードも若月選手のリードも、投手の能力に依存したリードという面では同じ。
伊藤光と若月のリードは表裏一体。
今日は伊藤光選手のリードが良く見えても明日はどうなるか分からない。
このような感じなのかなと思います。
今回は以上です。
伊藤光の省エネ配球
今日の試合、濱口投手が良い投球をしたと思います。
7回94球3被安打3奪三振2四球1失点。
7イニングを94球でまとめ、省エネな投球が印象的だったと思います。
ここまでの省エネ投球は、濱口にしては珍しいのかなと思います。
この省エネ投球ができた原因は、伊藤光のリードにあると思います。
伊藤光選手のリードを見てみると、打者との勝負を早め早めに行っている印象があります。
打者に勝負を強要する。
ストライクゾーンにどんどん投げさせるので、打者は勝負をせざるを得ない。
勝負の結果、打たれることもあるが、投手の球が勝てば省エネ投球ができる。
これが伊藤光のリードの根幹にあるものだと思います。
このリードは、三浦監督が考える先発投手に長い回を投げさせる投手起用を実現させうるものだと思います。
三浦監督が目指す像に近いことを、このリードで実現できるように思います。
戸柱選手や嶺井選手のリードだと、省エネ投球を目指しにくいところがあると思います。
両選手のリードは、どちらかというと、見せ球を使って相手の狙いを探って、それを元に勝負をしていくスタイルだと思います。
だから釣り球も多用するし、落ちる変化球を多用して、相手の反応を見て、相手の狙いを探っていく。
このリードでも、打者を抑えるという面では機能すると思いますが、こと先発に完投を目指させるのであれば、向かないリードだなと感じます。
チームの方針には向かないリードだと思います。
開幕直後から投手陣が崩壊気味ですが、この原因はリードが大きいと思います。
先発に長い回を投げさせようというチーム方針と、キャッチャー陣のリードの乖離。
伊藤光の復帰によってチームの方針と、選手のプレーがより一体になれるように思います。
伊藤光選手は、打撃面での期待も大きいですが、リード面の期待もかなり持っても良いのではないかと思います。
伊藤光のリードは打者とのガチンコ勝負な面があって、投手の能力に依存するところがあるので、もしかしたら炎上続きになってしまう可能性はありますが、
チーム方針と選手のプレーが一体になることによる良い効果は期待できると思います。
伊藤光の復帰はリード面でもポジティブに捉えられると思います。
今回は以上です。
野手陣のレベルが2年前以前に戻ったので、2番強打者・8番投手を採用してみるべき
今回は、2番強打者・8番投手に戻すのも1つの手なのではないかということを書きたいと思います。
そのことを示すために、ラミレス監督時代から今を通じて、打線がどのような状況だったのかを見ていきたいと思います。
ラミレス監督時代、ある時期までは2番強打者・8番投手が機能していたのですが、それがいつの時か機能しなくなってしまった、
そして今年また2番強打者・8番投手が機能する状況になっているということを書きたいと思います。
ここから、打線を簡略化して示したいと思います。
また、参考としてこのブログの過去の投稿も見ていただければと思います。
ラミレス監督時代、2番強打者・8番投手が機能していた時期があるのですが、その時の打線の構図を簡略化して書くと、
(2年前以前)
1番 打力:中
2番 打力:強
3番 打力:強
4番 打力:強
5番 打力:強
6番 打力:弱
7番 打力:弱
8番 投手
9番 打力:弱
となります。
この時期は、上位を打つ筒香、ロペス、宮崎、ソトといった主力以外の選手はほとんど打力で期待できず、打席が多く回る上位を強打者で固める戦法を取っていました。
また、9番野手も功を奏し、9~1番が連打でチャンスを作ることができると、2番、3番に入っているソトやロペスが一発を打ち大量得点をあげていました。
ソトやロペスを2,3番に入れ、その後ろに強打者を続けることで、ソトやロペスにストライク勝負をさせ、それにソトとロペスがパワーで応じホームランを量産していました。
この戦法はある一定の時期まで機能していて、得点を量産していたのですが、
去年、それがついに機能しなくなり、得点効率がかなり悪くなってしまっていました。
なぜ得点効率が悪くなっていたのか、それは主力以外にも良い打者が揃うようになったからだと思っています。
去年だと、
(去年)
1番 打力:強(梶谷)
2番 打力:強
3番 打力:強
4番 打力:強
5番 打力:強
6番 打力:中
7番 打力:中
8番 投手
9番 打力:弱
このような状態になっていて、せっかく下位打線にも良い打者が揃っているのに、8番投手が打線を分断する形となっていて、下位打線のポテンシャルを活かせていなかったように思います。
ちなみに下位打線には、大和、柴田、ロペス、倉本と、OPS.700以上、またはそれに準ずる選手が並んでいました。
そしてかつ上位にはOPS.800以上の選手が並ぶ。
去年までの野手の状況であるのであれば、2番強打者・8番投手を薦めることはできないですが、
今年は野手陣に不調の選手が多く、状況がかなり変わってきています。
今の状況は、
(今年)
1番 打力:中(桑原)
2番 打力:弱(大和/田中俊太)
3番 打力:強(オースティン)
4番 打力:強(佐野)
5番 打力:強(ソト)
6番 打力:強(牧)
7番 打力:強(宮崎)
8番 打力:弱(嶺井)
9番 投手
なのではないかと思います。
これを見てみると、
野手陣のレベル・状況が限りなく2年前以前に戻ってきているように感じます。
2年前以前の2番強打者・8番投手が機能していた野手の状況に戻ってきているのではないかと思っています。
それであるのなら、2番強打者・8番投手を試してみては?と思います。
例えば
1番 打力:中(桑原)
2番 打力:強(ソト)
3番 打力:強(オースティン)
4番 打力:強(佐野)
5番 打力:強(牧)
6番 打力:強(宮崎)
7番 打力:弱(嶺井)
8番 投手
9番 打力:弱(大和/田中俊太)
2,3番にホームランバッターを置くことは、2年前以前の形を踏襲したもので、
出塁率が高い佐野や牧を2番に置いても良いのかなと思います。
2番強打者・8番投手を取り入れると、スモールベースボールが鳴りを潜める可能性もありますが、
2番強打者・8番投手が機能する状況になりつつあるので、そちらにシフトするのも手段の1つなのではないかと思います。
今の打線も1点を取りにいく上位打線と、連打・長打で複数得点を狙う下位打線で面白い打線なのかなと思うのですが、
打線の更なる活性化を考えると2番強打者・8番投手もアリなのかなと思います。
今回は以上です。
倉本故障であれば森昇格か、森昇格ならばスタメンでの起用を
今日の試合で、倉本選手が一塁にヘッドスライディングをし、負傷交代しました。
今後の出場は状態を見て決めるということですが、登録抹消の可能性は否めません。
もし倉本抹消となれば、入れ替わりで昇格する筆頭は森選手になると思います。
ファームでの成績は、
打率.284 本塁打1 打点14 出塁率.327 長打率.343 OPS.670
成績を見る限り、昇格は時期尚早な気がしていて、チーム事情を考えれば致し方ないところはあると思いますが、できれば避けた方が良いのかなと思います。
森選手より二軍成績が悪かった知野選手が昇格したところを見ると、森選手は2軍で大きな選手に育てようという球団の意志があるなと感じれますし、ここで昇格となると球団としては予定が崩れた感が否めないと思います。
柴田の代わりになぜ知野が昇格したのか、それはショートを守れる選手をベンチに置きたかったからだと思います。
二軍でショートを守れる選手というと、森か知野。
単純に2軍成績だけを見ると森昇格になったと思いますが、球団は森選手を2軍で大きく育てるという決断をし、知野の昇格を選んだということだと思います。
それだけの決断をしたにも関わらず、結局は森昇格となってしまったのは、予定崩れてしまったかなと思います。
もし森昇格であるならば、スタメンでの起用が良いのかなと思います。
なぜ球団がファームに森を残したかというと、森に出場機会を与えたかったからだと思うのですが、であるならば1軍で出場機会を与える方向にシフトしていくのも手なのかなと思います。
その結果チームの負けが込む可能性もありますが、未来への投資として考えればそれも良しかもしれません。
ただしかし、森昇格もありそうでもしかしたらないかもしれないとも思っていて、
なぜならショート田中俊太の存在があるからです。
ショート田中俊太の影響で、ショート候補が1人多い状態になっていたので、ショート候補の倉本がケガをしても、同じショートの選手を2軍から上げなくても良くなっているのではと思います。
ショート候補:柴田、大和、倉本(3人)
↓ 柴田ケガ、知野昇格
ショート候補:大和、倉本、知野(3人)
↓ ショート田中俊太登場
ショート候補:大和、倉本、知野、田中俊太(4人)
↓ 倉本ケガ
ショート候補:大和、知野、田中俊太(3人)
田中俊太が本当にショートを守れるのであれば、球団の方針を変えてまでも森を昇格させることもないのかなと考えていて、
倉本を代打要員と仮定して、代打要員ができて、かつ内野を守れる選手が昇格候補と考えると、伊藤裕季也や中井も昇格候補なのかなと思います。
柴田、倉本と離脱してショートを中心に厳しい状態となりましたが、チーム一丸で頑張って欲しいですね。
今回は以上です。
伊藤光実践復帰、ショート田中俊太、センターラインの穴を解消できるかベイスターズ
今回は、野手について書きたいと思います。
上の記事では、今シーズンのポジション別OPSが載せられているのですが、
見てみると、
ベイスターズはキャッチャー、セカンド、ショート、センターと、センターラインが穴になっていることが分かります。
キャッチャーはOPS.294、セカンドはOPS.476、ショートはOPS.541、センターはOPS.489と、
OPS.600にも満たない数字が並びます。
去年は、倉本、大和、柴田、神里、嶺井など、OPS.700以上か、それに迫る成績を残している選手が多く、個人的にはベイスターズの打撃面での成長が著しいと思っていて、
今年は田中俊太選手の加入で更にチームの層が厚くなるのかなと思っていたのですが、
結果としてセンターラインに大きな穴が空いてしまっているのが今の現状なのかなと思います。
しかし、このセンターラインが穴になっている現状に徐々に光が見えてきているような気がします。
外国人復帰後、セカンドは牧が守るようになり始めていて、セカンドの打撃はかなり改善していくのかなと思います。
また、守備固めでセカンド牧を変える采配をしていないことから、「牧をセカンドとして育てていくぞ」という三浦監督の意志が見えますし、
何とかセンターラインに強打の選手を置けるようにしようというチームの長期的な目線にも立っているのかなと思いました。
センターは桑原がここ最近守ることが多くなっています。
三浦監督の方針としては、センターラインは守備範囲を求めるということがあって、レフト佐野、ライトオースティンということを考えても、センターは守備範囲をより重視した方が良いのかなと思います。
守備範囲で考えると神里選手もいますが、最近桑原選手の打撃好調なので桑原選手でセンターの穴は埋まりつつあるのかなと思います。
神里選手は、モチベーション下がり気味な気がしていて、モチベーションさえ戻ればまた活躍できると思います。
そして今日、伊藤光選手がファームで実践復帰をし、田中俊太選手がショートとして初のスタメン出場をしました。
伊藤光の打撃は折り紙付きだと思うので、伊藤光がキャッチャーとして定着してくると、キャッチャーの打撃はかなり改善してくるのかなと思います。
ただ1つの懸念としては、バッテリー間で一時的な混乱が起きるのではないかということ。
調子が乗ってきているチーム状況の中で、いきなり扇のかなめのキャッチャーを変えていくのは、少し怖いところかなと思います。
もし伊藤光選手が昇格することがあれば、バッテリーコーチ、嶺井、戸柱、高城も含めてカバーできるところはカバーしていって欲しいと思います。
そしてショートは田中俊太。
今年初めて田中俊太選手がショートとしてスタメン出場しましたが、ここにはある種このセンターラインの貧弱さを解消する目的があったのではないかと思います。
今はショートは大和、倉本が中心となっています。
ただ、大和選手は衰えなのかモチベーションが低いのか精彩を欠くプレーが多くなっています。
最近改善していますが代打陣の弱さもあって、倉本選手をスタメンに置くことは少し憚れる現状で、
ショート田中俊太は意味のあることだと思います。
代打倉本を維持しつつ、田中俊太が大和以上のプレーができれば、チームとして上積みはあるはずです。
田中俊太選手はプロ入り後、ショートを守る機会がかなり少ないですが、何とかショートとして頑張って欲しいですね。
セカンド、センター、キャッチャー、ショートと、センターラインに光が少し見えてきたと言えると思います。
センターラインを充実させて、ベイスターズ浮上して欲しいですね。
今回は以上です。
セリーグ中継ぎ投球数まとめ(1~30試合) ※スマホ非推奨
今回も投球数について書きたいと思います。
今回はセリーグの中継ぎ投球数を集計し、比較していきたいと思います。
以下の数字は、各球団30試合経過時点での投球数です。
それでは、ご覧ください。
・阪神 (注1)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 合計 | |
岩崎 | 9 | 31 | 6 | 13 | 12 | 19 | 11 | 18 | 4 | 16 | 17 | 10 | 13 | 20 | 199 |
岩貞 | 5 | 23 | 19 | 12 | 11 | 11 | 14 | 9 | 11 | 22 | 35 | 9 | 181 | ||
スア | 10 | 18 | 13 | 9 | 12 | 13 | 9 | 15 | 15 | 20 | 5 | 10 | 19 | 168 | |
小林 | 10 | 12 | 18 | 11 | 16 | 9 | 21 | 17 | 14 | 21 | 11 | 160 | |||
加治 | 16 | 8 | 16 | 28 | 15 | 22 | 20 | 125 | |||||||
小野 | 11 | 16 | 14 | 29 | 27 | 15 | 112 | ||||||||
石井 | 28 | 13 | 14 | 14 | 24 | 93 | |||||||||
馬場 | 25 | 26 | 26 | 7 | 84 | ||||||||||
桑原 | 19 | 8 | 14 | 16 | 15 | 72 | |||||||||
エド | 25 | 28 | 10 | 63 | |||||||||||
計 | 1257 |
・巨人 (注2)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 合計 | |
ビエ | 20 | 26 | 19 | 12 | 29 | 19 | 16 | 14 | 22 | 28 | 205 | ||||
中川 | 23 | 19 | 13 | 12 | 12 | 10 | 15 | 19 | 12 | 11 | 13 | 16 | 13 | 16 | 204 |
高木 | 22 | 39 | 28 | 41 | 16 | 29 | 12 | 5 | 11 | 203 | |||||
鍵谷 | 10 | 9 | 18 | 4 | 18 | 5 | 10 | 7 | 24 | 7 | 9 | 121 | |||
大江 | 17 | 5 | 4 | 19 | 16 | 38 | 16 | 115 | |||||||
高梨 | 19 | 3 | 5 | 19 | 18 | 4 | 5 | 14 | 14 | 10 | 111 | ||||
田中 | 9 | 22 | 16 | 10 | 17 | 4 | 10 | 88 | |||||||
桜井 | 27 | 35 | 12 | 8 | 82 | ||||||||||
平内 | 40 | 33 | 73 | ||||||||||||
デラ | 5 | 16 | 13 | 14 | 11 | 8 | 67 | ||||||||
野上 | 56 | 56 | |||||||||||||
戸根 | 34 | 34 | |||||||||||||
大竹 | 9 | 9 | 12 | 30 | |||||||||||
計 | 1389 |
・ヤクルト (注3)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 合計 | |
清水 | 17 | 18 | 7 | 3 | 29 | 19 | 34 | 20 | 17 | 13 | 23 | 15 | 13 | 17 | 15 | 15 | 275 |
今野 | 40 | 18 | 17 | 27 | 18 | 13 | 12 | 26 | 9 | 17 | 16 | 20 | 233 | ||||
マク | 17 | 14 | 16 | 14 | 14 | 18 | 12 | 17 | 18 | 15 | 27 | 13 | 21 | 13 | 229 | ||
坂本 | 16 | 10 | 14 | 14 | 21 | 14 | 18 | 23 | 22 | 18 | 17 | 17 | 17 | 221 | |||
梅野 | 5 | 18 | 16 | 17 | 26 | 17 | 22 | 5 | 13 | 27 | 16 | 24 | 206 | ||||
石山 | 8 | 9 | 15 | 18 | 27 | 15 | 2 | 15 | 17 | 17 | 12 | 13 | 17 | 185 | |||
大下 | 19 | 23 | 17 | 23 | 42 | 31 | 27 | 182 | |||||||||
近藤 | 16 | 17 | 14 | 9 | 6 | 17 | 2 | 9 | 3 | 2 | 11 | 8 | 11 | 12 | 14 | 16 | 167 |
吉田 | 18 | 25 | 66 | 109 | |||||||||||||
長谷 | 3 | 33 | 11 | 21 | 68 | ||||||||||||
杉山 | 41 | 14 | 55 | ||||||||||||||
寺島 | 39 | 39 | |||||||||||||||
計 | 1969 |
・中日 (注4)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 合計 | |
祖父 | 12 | 27 | 13 | 14 | 8 | 20 | 21 | 17 | 24 | 26 | 16 | 12 | 4 | 15 | 229 |
鈴木 | 11 | 11 | 31 | 29 | 5 | 15 | 3 | 22 | 20 | 11 | 31 | 19 | 208 | ||
又吉 | 1 | 30 | 25 | 9 | 8 | 14 | 16 | 5 | 20 | 3 | 19 | 16 | 2 | 14 | 182 |
谷元 | 6 | 7 | 13 | 19 | 24 | 19 | 6 | 15 | 9 | 22 | 13 | 16 | 169 | ||
藤嶋 | 12 | 5 | 12 | 13 | 9 | 9 | 49 | 23 | 14 | 18 | 164 | ||||
福 | 12 | 12 | 16 | 21 | 13 | 12 | 14 | 20 | 16 | 8 | 15 | 3 | 162 | ||
橋本 | 11 | 17 | 1 | 34 | 14 | 18 | 5 | 100 | |||||||
マル | 9 | 10 | 10 | 11 | 22 | 16 | 9 | 9 | 96 | ||||||
岡田 | 23 | 13 | 11 | 47 | |||||||||||
計 | 1357 |
・広島 (注5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 合計 | |
コル | 17 | 41 | 38 | 31 | 33 | 23 | 55 | 32 | 30 | 300 | |||
塹江 | 3 | 17 | 12 | 25 | 16 | 12 | 14 | 15 | 25 | 18 | 10 | 23 | 190 |
中田 | 16 | 17 | 2 | 19 | 24 | 21 | 4 | 27 | 8 | 24 | 12 | 174 | |
大道 | 22 | 18 | 19 | 18 | 9 | 24 | 11 | 16 | 13 | 8 | 14 | 172 | |
栗林 | 10 | 11 | 14 | 11 | 17 | 12 | 17 | 11 | 13 | 11 | 21 | 12 | 160 |
藤井 | 14 | 22 | 20 | 16 | 74 | 146 | |||||||
ケム | 10 | 8 | 14 | 6 | 10 | 32 | 46 | 15 | 141 | ||||
森浦 | 22 | 20 | 16 | 13 | 13 | 21 | 1 | 2 | 14 | 9 | 131 | ||
島内 | 23 | 30 | 36 | 89 | |||||||||
菊池 | 24 | 30 | 15 | 69 | |||||||||
高橋 | 15 | 35 | 50 | ||||||||||
計 | 1622 |
・横浜 (注6)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 合計 | |
石田 | 10 | 23 | 26 | 19 | 17 | 16 | 22 | 18 | 15 | 14 | 15 | 22 | 25 | 29 | 271 | |
山﨑 | 17 | 16 | 7 | 16 | 25 | 15 | 9 | 9 | 17 | 9 | 13 | 9 | 8 | 25 | 19 | 214 |
平田 | 5 | 10 | 8 | 11 | 16 | 14 | 15 | 20 | 12 | 16 | 29 | 13 | 4 | 173 | ||
伊勢 | 34 | 18 | 39 | 7 | 3 | 11 | 19 | 15 | 23 | 169 | ||||||
砂田 | 16 | 9 | 11 | 15 | 16 | 5 | 7 | 15 | 13 | 13 | 13 | 12 | 13 | 158 | ||
国吉 | 22 | 36 | 25 | 37 | 34 | 154 | ||||||||||
櫻井 | 17 | 18 | 30 | 25 | 60 | 150 | ||||||||||
三嶋 | 3 | 14 | 9 | 17 | 13 | 14 | 16 | 15 | 8 | 18 | 17 | 144 | ||||
三上 | 16 | 23 | 29 | 13 | 25 | 30 | 4 | 140 | ||||||||
風張 | 29 | 19 | 38 | 86 | ||||||||||||
エス | 11 | 14 | 21 | 19 | 12 | 77 | ||||||||||
池谷 | 9 | 12 | 18 | 11 | 22 | 72 | ||||||||||
笠井 | 40 | 40 | ||||||||||||||
中川 | 28 | 28 | ||||||||||||||
シャ | 10 | 16 | 26 | |||||||||||||
計 | 1902 |
いかがだったでしょうか。
少し余談なのですが、
以上の数字を見て、広島が少し特徴的かなと感じました。
広島は、中継ぎ全体の投球数が1622球でリーグ3位と多い一方、登板数は多い選手でも12登板とリーグの中でも少なくなっています。
全体の投球数は多い一方、登板数は少ないのは特徴的だと思います。
広島中継ぎ陣の中でもコルニエル選手は、わずか9登板でリーグトップの300球を投げ、広島のこの特徴を体現しています。
中継ぎのワンポイントが少ないか、中継ぎの回跨ぎが多いか、何かしら采配に特徴があるのかなと感じました。
余談はここまでとして、
ここからは上の数字をランキングにまとめたいと思います。
セリーグの中継ぎの中で投球数が多かった10選手を並べたいと思います。
・セリーグ中継ぎ投球数トップ10 (注7)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 合計 | |
コルC | 17 | 41 | 38 | 31 | 33 | 23 | 55 | 32 | 30 | 300 | |||||||
清水S | 17 | 18 | 7 | 3 | 29 | 19 | 34 | 20 | 17 | 13 | 23 | 15 | 13 | 17 | 15 | 15 | 275 |
石田B | 10 | 23 | 26 | 19 | 17 | 16 | 22 | 18 | 15 | 14 | 15 | 22 | 25 | 29 | 271 | ||
今野S | 40 | 18 | 17 | 27 | 18 | 13 | 12 | 26 | 9 | 17 | 16 | 20 | 233 | ||||
マクS | 17 | 14 | 16 | 14 | 14 | 18 | 12 | 17 | 18 | 15 | 27 | 13 | 21 | 13 | 229 | ||
祖父D | 12 | 27 | 13 | 14 | 8 | 20 | 21 | 17 | 24 | 26 | 16 | 12 | 4 | 15 | 229 | ||
坂本S | 16 | 10 | 14 | 14 | 21 | 14 | 18 | 23 | 22 | 18 | 17 | 17 | 17 | 221 | |||
山﨑B | 17 | 16 | 7 | 16 | 25 | 15 | 9 | 9 | 17 | 9 | 13 | 9 | 8 | 25 | 19 | 214 | |
鈴木D | 11 | 11 | 31 | 29 | 5 | 15 | 3 | 22 | 20 | 11 | 31 | 19 | 208 | ||||
梅野S | 5 | 18 | 16 | 17 | 26 | 17 | 22 | 5 | 13 | 27 | 16 | 24 | 206 |
上の表を見てみて、ヤクルトの選手が目立つなという印象を受けました。
10選手中5選手がヤクルトの選手でした。
セリーグ先発投球数まとめ(1~30試合)【投球数から見るベイスターズ】 - ベイスターズを感じる
前回の投稿で先発投球数をまとめた際、ヤクルトは先発では投球数のランキングに1選手も出ていなかったのを考えると、
チーム戦略的にヤクルトはかなり中継ぎ重視の投手起用に傾いているかなと思います。
一方、この中継ぎのランキングでは、阪神、巨人の選手はゼロ。
これも前回の先発のランキングで阪神、巨人の選手が目立っていたことを考えると、
チーム戦略的に阪神、巨人はかなり先発重視の投手起用に傾いているのかなと思います。
もっとも、阪神、巨人には優良な先発が多く、中継ぎの疲労軽減を考えて自ずと先発重視の投手起用になっただけの可能性もあり、
ヤクルトはその逆で、優良な先発が少ない中で勝ちを拾うために中継ぎ重視の投手起用を行っているだけの可能性も大いにあると思います。
ここでベイスターズの選手について見ていきたいと思います。
ベイスターズでは、石田選手が271球で3位、山崎康晃選手が214球で8位にランクインしました。
石田選手は、リーグでもかなり多い投球数を投げていて、過労が心配されるところだと思います。
去年のパットン選手以上のペースで投げていて、少し大事に使う必要ありだと思います。
山崎康晃選手は、緊迫した場面での登板が多く、数字以上の疲労がありそうで、
しかしベイスターズの浮上には欠かせない選手なので、
エスコバー、シャッケルフォード、砂田など他の中継ぎ陣も含めて疲労を何とか集中させない方向で采配して欲しいですね。
今回は以上です。
いかがだったでしょうか。
投球数について、これから30試合ごとにまとめていくつもりなので、その度に楽しみに待っていただければと思います。
投球数を見れば、酷使や球団ごとの采配傾向が掴めるのでかなり面白いと思っています。
去年の数字との比較もやっていきたいと思いますのでお楽しみに。
(注1)スア→スアレス
加治→加治屋
(注2)ビエ→ビエイラ
田中→田中豊
デラ→デラロサ
(注3)マク→マクガフ
吉田→吉田大喜
長谷→長谷川
(注4)祖父→祖父江
マル→R.マルティネス
(注5)コル→コルニエル
ケム→ケムナ
菊池→菊池保
高橋→高橋樹
シャ→シャッケルフォード
(注7)C→広島、S→ヤクルト、B→横浜、D→中日